痛風
人間の中年男性特有の病気と考えている。尿酸値が上昇するには合成亢進か排泄低下がある。診断に関しては、厳密には血液中と尿中のクレアチニンと尿酸を 測って、計算式によりクレアチニンクリアランスと尿酸のクリアランスを出して、排泄低下か合成亢進かの病型を決め、排泄促進の薬を出すか合成阻害の薬を 出すか決めるのが理屈上は正しい。・・・排泄低下が一般的メカニズムである。しかし私(達)は現実にはそういう面倒な事を省いて飲むのに簡単な合成阻害薬 を出すことが多い。排泄促進の薬は尿をアル カリ性にする薬と併用する事が多くて面倒であり、また今までの経験から、こういう治療であまり問題になることは無いと考えているからである。血清尿酸値が 8.5以 上では必ず服薬を勧める。7.5-8.0では患者が希望すれば薬を出す。尿酸値が高い人は美食、肥満、飲酒過多と言う意味であまりよい生活習慣ではな いと考えるが、よく運動する人も尿酸値が上がりやすいとわが国においては考えられているので、専門家によってはサラリーマンとしては適合した生活習慣だか ら無理に変える必要はない。薬さえ飲んでおけばよいという人もいる。(私の意見と言うわけではない)痛風は心筋梗塞や糖尿病及び高血圧などとは関係ない独 立した病気と考えている。