自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator)
わが国で以前は心筋梗塞は比較的まれであったし、AEDの実績はまだあまり上がっていないと思われるが、日本人の食生活などの欧米化が進行しているので、 将来もっと有用になるだろうと思っている.心肺蘇生術の一貫としてあるのだから、まずは講習を受けて実際に、心マッサージや人工呼吸を自分でやってみなけ ればいざと言うときに動き辛いだろう。AED装着したら通電する必要があるかどうかは機械が判断する。心停止状態でも通電してはいけない状態(例えば心不 全などでポンプ力が弱っているなどの時)は、AEDではなく、薬を心臓内に注射したりすることも結構ある。心室細動以外で機械がどのように判断するかは、 私は詳しくは知らない。心肺蘇生術を要する対象は、意識の無い人、すなわち叩いてもつねっても反応しない人である。人工呼吸と心マッサージ、気道確保はそ れらの順番より、すべて同時にするくらいのつもりでよい。心停止を、頚動脈の脈拍が触れるかどうかで判断するのは難しいから省略していい。マウスツーマウ スはできたらやりたくない手技だが、いざと言う時にはやらざるを得ない。